2024年度産経大インターンシップ紹介
~2024年度宮崎県議会インターンシップ報告その他~
現在、どの大学でも学生たちは就職活動の前に積極的にインターンシップを利用しています。そして、インターンシップには、完全に学生と企業の関係のみで実施されるものと、大学が関わるものとに分けることができます。今回は、産経大において、大学が関わる形のインターンシップとして実施された一例をご紹介します。
例1.授業科目としての「インターンシップ」
産経大では、授業科目として「インターンシップ」があり、履修者は授業の一環として5日間のインターンシップに行くとともに、事前事後のプログラムも設定されています。インターンシップがどんなものかわからず不安な学生や低学年の学生等にとっては、事前のプログラムをこなすことでスムーズにインターンシップに行ける貴重な機会となっています。本学のキャリア教育を支えるCナビとの連携もなされており、単に就職活動に向けてのインターンシップというだけでなく、大学生活の中で自分を高めるためのインターンシップという役割が果たせていると思われます。学生からは、「事前のマナー講座などがとても役に立ちました。また、事後報告での発表は自分のインターンシップでの成長を感じることができつつ、他の人のインターンシップについて詳しく知ることができ、良かったです。」というコメントもありました。
<授業回としての事後発表会の様子>
<1年生への報告会(Cナビ1にて)>
例2.宮崎県議会インターンシップ(授業の一環として対応)
上記の授業「インターンシップ」において、インターンシップ先の一つに、「宮崎県議会」があることが、産経大のインターンシッププログラムの大きな特徴といえます。産経大では、宮崎県議会と協力して、毎年宮崎県議会インターンシップを実施しており、今年度も、9月に県議会が開かれるのに合わせて、経営学部から2年黒木悠登さん(川島ゼミ)、法学部から3年後藤さえさん(雨宮ゼミ)、中武美幸さん(甲斐ゼミ)、三浦李華さん(甲斐ゼミ)の4名が参加しました。
インターンシップ期間中、4名の学生は本会議や常任委員会等の業務補助に加え、正副両議長との懇談等、様々な体験をしました。最終日のプレゼンテーションでは、議員の方々もおられる中、「若者が県政に興味を持つには」という視点から「模擬議会」を提唱していました。「県議会議員の方々がそろう前で若者が登壇し、若者視点提案や質問等を実施し議論を交わす」という画期的な提案を詳細に示していました。単に政治に興味を持たせるという視点にとどまらず、議会側も若者との対話を議場で真剣に試みるという提案もなされており、興味深いものとなっていました。
<県議会事務局の方々との業務打ち合わせ>
<正副議長との懇談>
以上の県議会インターンシップの様子は、新聞やテレビでも放映されました(テレビ宮崎では、宮崎県議会特別番組の中で紹介されました)。宮崎のまちづくりや将来を真剣に考えている学生たちにとっては、改めて宮崎をよくしたいという気持ちが実感できるプログラムとなったのではないかと思います。
例3.法律事務所等インターンシップ(授業外の対応が基本)
最後に、今年度実施された法律専門職に関するインターンシップをご紹介します。
産経大法学部では、近年、法律専門職に興味をもつ学生が増えています。上述した授業としてのインターンシップでも、司法書士事務所と行政書士事務所へのインターンシップに参加した学生がいましたが、さらに1年生でも司法試験や司法書士、行政書士などに興味のある学生がいることから、今年度は、宮崎県司法書士協会の協力のもと、上記の「授業科目としてのインターンシップ」とは別に、1年生と3年生で短期インターンシップを実施しました。1年生は、法律の勉強を始めたばかりでどのような反応になるか教員としては心配なところもありましたが、将来のイメージを実務体験によって具現化することができたようで、非常に有意義だったといわれました。今後は、弁護士事務所などへのインターンシップにも行きたいと言っております。産経大法学部では、来年度には模擬法廷施設もできる予定となっており、法律を本格的に学びたいという学生たちが充実した4年間を過ごせるよう、バックアップをしていきたいと考えています。
文責;法学部インターンシップ担当 宮田浩史